街づくりやイベントを開催するということについて、華やかに見える舞台裏を、丸の内を歩きながら考えました。
日付:2022.12.20
歩行者天国にした丸の内のメインストリートを舞台に、道路を広場として楽しんでもらおう、という企画「Marunouchi Street Park2022 Winter」。今年のコンセプト「MSP Twinkle Street」という言葉の通り、煌めく街並みを堪能しました。しかも、主催する三菱地所エリアマネジメント企画部のお二人のアテンド付きということで、華やかな街の裏側も知ることができました。
参加者の中高生や大学生にとって、丸の内の冬のイルミネーションは「映えスポット」「綺麗」といったイメージが強いでしょう。ですが、そこには三菱地所さんの「人」や「日本」を想う仕掛けがありました。「Marunouchi Street Park2022 Winter」では、日本のクリスマスの過ごし方、ひいては日本のコンテンツを世界に発信し、日本のプレゼンスを上げたいという想いが込められているそうです。実際に各国で放映されているAppleのCMにも丸の内の煌めく街並みが映っているのだとか。
丸の内仲通りといえば、シャンパンゴールド色に煌めく約120万球にも及ぶ電球が圧巻ですが、このイルミネーションにも配慮があるそうです。例えば、目の見えない方でも触覚で季節を感じられるよう、電球に触れても熱くない温度になっていたり。車椅子の方が同じ目線で楽しめるような高さの配置になっていたり。他にも、「練習せずに気軽に楽しめる遊びを」と設置された光の輪投げや、三菱地所の方が「最強のコンテンツ」と語るストリートピアノがあります。「人が中心の設計なんです」という言葉の持つ説得力が印象に残りました。
今回のもう一つのテーマが、LVMHとのコラボレーション。Tffany「Tiffany Holiday street」ではTIffanyの世界観いっぱいのクリスマスツリー、「LOUIS VUITTON × 草間彌生」のコラボレーションを記念したスケートリンクやインスタレーションが展開されていました。夏に開催されたFFiのLVMHのプログラムに参加するまで、LVMHという親会社を知らなかった私としては、丸の内にTiffanyとLOUIS VUITTONが共存している理由が分かり、成長した気分になりました(笑)
就職活動で憧れの的であるデベロッパー業界、そして華やかな街並みを眺めると、お仕事も華やかなものばかりだと思っていましたが、東京都をはじめとした行政との調整に尽力するなど、様々な努力があったというお話が印象深かったです。
普段何気なく行き来している街にはどんな想いが込められているのか、それを形づくる仕事はどんな内容なのか、楽しみながら学べる時間になりました。
(大学生メンター内藤里沙/慶應義塾大学3年)