台湾発「誠品生活日本橋」で、文化交流を生み出す店づくりを知ろう!

台湾発のお店「誠品生活」にて、お店やブランドを誘致するストーリーや工夫など、貴重な舞台裏を覗き見させていただきました

日付:2022.4.11

台湾発「誠品生活」は、“世界で最もクールな百貨店14”、“アジアで最も優れた書店”に選ばれた今注目のお店。その日本一号店が、COREDO室町テラスにあります。今回のプレ・インターンシップはその誠品生活日本橋にて開催!「台湾の誠品生活ってどんな感じ?」を誠品生活の方に、また日本第一号店を開店させた、三井不動産の方には誠品生活を誘致したストーリーなどをお話しいただきました!「自分だったらどんなお店を誘致する?」を考えるワークショップも大盛り上がり。ファッションに関わるお仕事の幅広さと深さを知ることができました。

メンバーレポート:

0 から 1 を生み出す仕事

『台湾発「誠品生活日本橋」で、文化交流を生み出す店づくりを知ろう!』というテーマに沿って、誠品生活と店舗を誘致する仕事について学びを深めた。

起誠品生活日本橋は、台湾と日本両方の文化を 発信するため展開された「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」である。その名の通り、本だけでなく、台湾の 食、工芸品、アートなど様々なカテゴリーのテナントが入っている。誠品グループが中華文化圏外に出店 するのは日本橋が初であり、古き良き日本文化と融合した複合型の商業施設だ。

イベントの前半は誠品生活の雰囲気を掴むために、動画を通してブランドフィロソフィを知り、実際に店内を見学した。 COREDO 室町テラスの 2 階の敷地に、物を売る店舗だけでなく吹きガラス体験工房やリング作りなど、体験が可能なテナントも多数入っており、1フロアで誠品生活のすべてを堪能できる。さらにテナントだけでなく、広く作られた通路にも小物が棚にずらりと並べられており、市場のような印象を受けた。

後半は三井不動産の方より、誠品生活を日本に誘致するまでの道のりやリーシングの仕事についてお話を聞いた。2019 年に開業した当時、テレビや雑誌で誠品生活に関する特集がたくさん組まれていた記憶がある。当時海外に住んでいた私でもメディアを通して盛り上がりを知っていたため「いつか行ってみたい!」とワクワクしたのを覚えている。そんな気持ちを思い出しながらプレゼンテーションを聞き始めると、そのワクワクを生み出すまでの過程は長く地道な働きの積み重ねであることを知った。

誠品を誘致する計画の始まりは 2015 年まで遡る。開業するまでの 4 年の間には、台湾側との合意を得るため数え切れないほどの会議を重ね、コミュニケーションを取り続けたという。契約が成立してからも、フロア MD(フロアマーチャンダイジング)ではどのような売り場にするのか話し合われ、どう宣伝するかなどの PR戦略が打ち出される。2019 年当時私が見ていたのは、PR 戦略で打ち出されたプロモーションであろう。その前までにあった約 4 年のストーリーを今回垣間見られた気がして嬉しくなった。

誘致のプロセスを知った後は、テナント誘致をサポートする「リーシング」の仕事について学んだ。COREDO 室町エリアの利用者が 30 代・オフィスワーカーがメインであることなどの情報を元に、自分たちなら誠品生活のテナントにどのような店を誘致するのか、テーブル内で案を出し合った。私が座っていたテーブルでは、現在の客層も楽しめつつ新しい客層を誘致するには?という問いに基づいて、台湾作家の家具の使い心地を体験できるスペースや、お客さんが和紙などのユニークな紙を選んで手帳を作れるショップなどの案が出ていた。体験することができる店舗も多かっただけに、物を売るだけではないタイプのサービスの案が挙がったのが、とても興味深かった。

1 時間という限られた時間の中で、誠品生活の魅力とその魅力を創り出すまでのプロセスを知ることができた。イベントを通して、誠品生活は日本の伝統と台湾の伝統を伝える場、そして新進気鋭のブランド を発信する場としてすごく重要な場所であると確信した。

そして、三井不動産の方からお話を聞いたことで、0から1を生み出す仕事の大変さを改めて知った。文化を残し、形にすることは重要だ。しかし、 私がその文化を知れるのも、形に残そうと尽力した人がいるからである。誠品を日本に誘致しようと決めた企業の存在があるから、今台湾の文化に身近に触れられている。イベントを通して気づいたことを胸に、 これからより自分が触れられている文化を大切にしようと思う。物を売るまでの過程も知れたことで、見えない働きを想像して尊重できる消費をしたいと感じた。(Emma/高校1年)

誠品生活とは??

誠品生活ってなんだ?という状態で参加しました。そもそも何を売っている場所なのか知らずに行ったので、最初は無印良品みたいなお店なのかなと想像していました。いざ行ってみるとお店の片側は近未来的なおしゃれな書店、もう片側は台湾と日本の文化の融合が感じられる様々なお店が集まったスペースでした。店内に、訪れた人がワクワクするようなデザイン性が感じられました。 最後に期間限定店舗を出すなら自分ならどんなお店を出店するかを考えて、私は抹茶屋や駄菓子屋さんがいいかなと思いました。理由は誠品生活日本橋店の店内には台湾の食べ物店が多く出店されているので、飲み比べや食べ比べができたら楽しいかなと思ったからです。 今度訪れた時にはたくさん開催されていたワークショップの中の一つにも参加してみたいなと思いました。(hana/中学3年))

日本進出した台湾の本屋

今回は台湾発の「本とくらしの間に」をコンセプトにした誠品生活日本橋でプレインターンシップを体験しました。私たちは日本橋近くにあるコレド室町テラスにある日本一号店を訪問しました。フロアはロの字型に沢山の本がある書店、台湾のお菓子が取り揃えられた食品店、それから、レストラン、カフェ、雑貨店が並んでいて、アクセサリーの加工や吹きガラスなど多様な文化体験ができるようになっていて、ワクワクと快適を兼ね備えた、興味深い場所でした。誠品生活は「アジアで最も優れた書店」「世界で最もクールな百貨店」と呼ばれ、TSUTAYAなどが日本でスタートするより前に、アジアで書店と生活用品店を混合させた会社だそうです。フロアの説明が終わった後、自分だったらどのようなワークショップをしたいかなどの話し合いがあり、様々な意見が出ていて、とても有意義な時間でした。 また、誠品生活を日本に招いた三井不動産株式会社のように、日本のグローバル化を推進する会社の社員さんに直接お話を聞けてよかったです。このように、日台のお互いの文化を尊重しつつ、お互いに取り入れられる場を作っていただけるのは、新しい価値観を持てる、いい機会だと思いました。(ももか/高校3年)

新たな学び

今回参加させていただいたプレ・インターシップ体験は、日本橋にある、台湾と日本の文化交流を生み出している「誠品生活」で行われました。「誠品生活」は、台湾の大型書店チェーンで、このお店が日本にやってくるまでの経緯や実際経営しているお店の紹介をしていただきましたそして最後に、「色々なお店が集まっている誠品生活の一角に何か新しいお店を入れるとしたらどんなお店を入れるか」というテーマで、今回参加していた生徒の皆さんと一緒にグループワークをしました。 台湾から日本に誠品生活を上陸させた三井不動産の営業部の方のお話で、台湾のお店を日本に持ってくるのはとても大変だったこと、1日何時間も台湾の誠品生活の社員さんとビデオ通話で話し合ったりしていたことを聞いて、とても苦労したんだなと思いました。でも台湾の社員さんと日本の社員さんで楽しそうに飲み会をしている写真を見せていただいて、関係性がとても素敵だと思いました。とても大変だからこそ絆が生まれて、違う国同士の人達が共に楽しみながら本気で仕事をしたからこそ日本に素敵なお店が沢山上陸できて、色んな人に愛されているのだなと思いました。グループワークでは同じ高校生の人と大学生の人と話し合いをしたのですが、皆さん語彙力がとても豊富で、着眼点や実際考えたアイデアが斬新で圧倒されて言葉が出ませんでした…。なんだか入社試験をしているかのような気分になって、緊張しましたし、同世代でこんなにアイデアが生み出せて、自分の考えをアピール出来るなんて……と感心してしまいました。 今回のプレ・インターシップ体験を通して、楽しんで仕事をする事や本気で仕事に臨むことで得られる絆を知ることができました。 そして、自分と全然違う考えを持った同世代の人の意見を聞いて凄く刺激をもらうことができました。 今まで知らなかったことが色々知ることがでいて、とてもいい経験になりました。 ありがとうございました。(こころ/高校3年)

誠品生活日本橋

誠品生活日本橋さんを見てきました。 お話も聞かせて頂いてとても貴重な時間でした。 食品や雑貨などと台湾の文化を知れてとても楽しかったです。 個人的に本屋に関しては本が読めるスペースはとても斬新でプライベートで訪れてみたいなと思いました。とても興味深くて面白かったです。(Reiko/中学3年)

ディスカッション

今回は製品生活日本橋さんのプレインターンシップを受けてきました。 今回のプレインターンシップは今までと違く、ディスカッションの時間がありました。 ディスカッションは今までそんなに体験したことがなく、どうすればいいかわからなかったのですが、どういう風に話を切り出せばいいかとか何もわかりませんでしたが今回のこの体験を通して、少し学ぶことができました!(寿/中学3年)

チームワーク

今回は、台湾発「誠品生活日本橋」で店作りを知る&体験するプレインターシップでした。 誠品生活日本橋店は1フロア全体を扱っていて本屋、飲食店、切子体験ができるスペースまでありました。特にエレベータでフロアに上がった時、全体が木造でできていて開放的なデザインがすごく素敵でした。本屋も特徴的でリラックスができる空間でした。誠品生活さん独特のセレクト棚があったり、棚と棚の間のすこし奥まったところに読書できるスペースがあったり工夫がされてました。 三井不動産の方のお話をきいて、たった1つの店を出店するまでに大変時間がかかることがよくわかりました。実際に、三井不動産の方が日本橋を案内&プレゼンをして誠品生活を勧誘した時、3回断られても3回台湾に出張に行き最終的に出店することが決まったと言っていました。1つの店を出店するだけでも何年もかけて理想の店を作ることは、たくさんの努力が必要だと改めてわかりました。 また、チームワークの大切さがすごく伝わりました。毎日毎日、台湾と日本で何時間もビデオ会議をし意見を出し合ってやっと完成したお店と言っていたのを聞いたのと、その当時の写真を見て様々な人の協力が大切だと感じました。(Eri/中学2年)

「誠品生活日本橋」から見る文化交流を生み出す場とは

今回のプレ・インターンシップでは台湾が発祥の「誠品生活日本橋」に訪れた。 「世界で最も優れた書店」に選ばれた誠品生活日本橋にはどのようなストーリーがあるのか、どのような過程で日本に進出することになったのかなど、文化発信におけるあらたな形について伺った。まずフロア全体を案内していただいて感じたのはフロア全体の一体感であった。フロアを構成しているショップは一店舗における大きさもジャンルも多様であるが、「誠品生活日本橋」として全体が求めあげられている印象だった。アミューズメント施設が全体として作り出す世界観があるのと似たような感覚であった。 そして今回は「運営スキーム」という業務の形についても詳しく伺うことができた。互いに不足している部分を補うことで全体としてのクオリティに一貫性を持たせ、サービスとしての質を上げることにつながることが分かり、生活の中で直接的なつながりがない部分でも運営スキームを行うことで新たな形態を作り出すことがあるということを知った。私自身が大学で国際交流について学んでいることから、異文化をどのような形で伝えるのか、一つの文化が異文化に持ち込まれることによって、どのように認識され消費されるのかという点に関心があったのでとても興味深いプレ・インターンシップとなった。(小穴睦子/FFiメンター大学3年)