進化し続けるBEAMSの歴史とBEAMS JAPANのB to B

セレクトショップの先駆け「BEAMS」本社に伺い、その歴史と基幹レーベルBEAMS JAPANについてお話を聞きました。

日付:2023.7.12

今回のプレインターンシップでは、時代の流れとともにブームを生み出してきたBEAMSの歴史とBEAMS JAPANが手掛けるビジネスについて学んだ。
BEAMSは、ダンボール事業を主軸としていた新光株式会社のアパレル部門として1976年にスタートした。”光”や”ビーム”から連想できるような象徴的な橙色は、今回訪れたBEAMS本社にも多く見られた。エレベーターホールに太陽の光を思わせる絵が飾ってあったり、エントランスや私達が腰掛けた椅子にオレンジ色が取り入れられていたりと、ビルに足を踏み入れただけでもBEAMSらしさを感じられた。

まず、長友美恵子アーキビストからのプレゼンテーションを通してブランドが歩んできた歴史を学んだ。アメリカンライフショップとしてスタートしたBEAMS。90年代にはセレクトショップとして洋服や雑貨を通して「アメカジ」ブームを牽引し、2000年代に入ると音楽やアートなど細かな趣味にも特化したレーベルを立ち上げた。「世界にあるいいもの」を提案し続けて47年、BEAMSは30を超えるレーベルを生み出した。「ヒトを基軸に、コトを生み出し、モノにつなげていく」という公式のもと積み上がってきたノウハウが、新たな展開に繋がり、カルチャーを生み出していることを学生たちも感じ取れただろう。
場所を移し、BEAMSの今までの挑戦の背景を視覚的に辿ることができるBEAMS ARCHIVESを訪れた。美術館のようにまとめられたスペースの周りには店舗の変遷や年表が細かく書かれており、ブランドが歩んできた歴史をより深く知ることができた。じっくり展示を見て回り、様々なアイテムの中で気になった物をピックアップすることになった学生たちはTシャツやダウン、<Ziploc>コラボで生まれた傘など見事に違ったアイテムを選択していた。個性豊かなFFiのメンバーそれぞれにハマるものがあるように、各レーベルが提案してきたスタイルの多様さに圧倒されたのだった。
歴史を学んだあとは、ビームスクリエイティブより佐野明政プロデューサーからBEAMS JAPANが取り組んでいる”B to B”(Business to Business)事業について深く知ることができた。消費者に提案してきた世界観を軸にそれぞれの企業や団体の課題解決に取り組み、モノだけでなくヒトやコト(文化)の魅力を発信することにも力を注いでいる。いくつかの事例を通して日本文化の魅力を世界に向けて発信したいという情熱が伝わってきた。例えば、”たがやすBEAMS JAPAN”プロジェクトでは農業をより身近に感じられるような施策を、”銭湯のススメ。”プロジェクトでは減少傾向にある銭湯の魅力を再確認できるイベントを開催するなど、BEAMSらしく地域活性を促進していることを学んだ。学生にとってあまり馴染みがない言葉に聞こえる”BtoB”であるが、自分たちの暮らしに深く関わるような事業を展開されていることを感じ取ったようだ。(FFiメンター/大成瑛万)

メンバーの感想

以前、FFIの企画でBEAMSさんにお邪魔したことが1度あり、今回は2度目でした。
前回とは違い、今回はBEAMSという会社の意味や歴史、またBEAMSのもつ様々なジャンルの事業について教えて頂きました。私はBEAMSが服を売っている会社だということは知っていたけれど、それ以外にも農業や銭湯といったことまでやっていることまでは知らなかったので驚きました。なかでも印象に残ったのは、BEAMSの方の言っていた「ファッションをライフスタイルと捉える」というものです。BEAMSがここまでの幅広いジャンルを受け持つ理由にはこれがあり、BEAMSという会社は服だけでなく、顧客のライフスタイル全体をサポートするために色んな事業を展開しているそうです。多くのアパレルブランドが服のデザイン性や機能性を高めている中で、さらに広い視野を持っているBEAMSさんはすごいと思いました。お土産を貰ったコラボ限定品の石鹸も今家で使っていてとても使いやすいです。これから先、BEAMSさんと多くの業界の人が繋がって、多くの業界が社会に広まったらいいなと思いました。(Kano/中学3年)

今回はBEAMSの本社に行かせていただきました。僕はBEAMSはただ服を作る会社だと勘違いしていました。今回の話を聞いて、BEAMSが色々な所とコラボしていることを知りました。例えば「読売ジャイアンツ」、「名古屋グランパス」などがあります。また、レーベルという物があり、ゴルフやフットサルのユニフォームなども作っていました。ジップロックなどとのコラボで余った袋を傘やバック、キャップに変えていました。気になったのは銭湯とのコラボです。「牛乳石鹸」の箱を橙箱に変えたり、銭湯の背景を富士山ではなく牛が風呂に入っている絵にしたり。そうすることによって、お客様の利用数がぐーんと上がったそうです。今回の話を聞いて、これからのBEAMSの活動が楽しみになってきました。僕は少年ジャンプが好きです。なんと、次回はジャンプとBEAMSがコラボするそうです。コラボするものはTシャツで「エブリマンデイ」と入っています。出てくるのが楽しみです。(AO/中学1年)

今回のプレ・インターンシップでは体験型というよりBEAMSの歴史や新規事業について聞いて理解を深める時間が多かったため雰囲気的にも自発的に行動していくことは難しいと感じたが、メンバーの皆にはより意欲的に行動、発言していって欲しいと思う。無理に興味を持ったり質問する必要はないと思うが、自分の中で問いを作ったりコンセプト、目標を設定することで気になることが徐々に出てくると思うのでそこを意識してみてはと思う。実際に私の方からけんたろう君に対してこの中で一番好きなアイテムは何?と質問したところその後自発的に自分の好きなアイテムについての情報を担当の方に質問していた。今後も自信を持って踏み込んだ質問などをしていって欲しいと思う。自分としても今回は聞きたいことや目標を強く設定してなかったため、後々質問の内容を後悔した。今後はプレ・インターシップの機会を有意義なものにするための事前準備と活動自体のモチベーションを上げるためにもメンバー、メンターのみんなとも仲を深めていきたいと思う。(大学生メンター小宮山慶次郎/青山学院大学2年)