Rakuten Fashion Week TOKYO[PEiEN]インスタレーション見学

Rakuten Fashion Week TOKYOの2022AW(秋冬)が開催され、FFiメンバーも多くのショーを見学させていただきました。

日付:2022.3.15

2022AWコレクション、FFiが見学させていただいたスタートは、[PEiEN]。キレイで可愛い、そして強い女性像だけではなく、儚く少し毒のある女性をイメージしたブランドです。「モードなデイリーウェア」を創りたいというデザイナーの気持ちがこもるコレクションは、アートのように鑑賞するインスタレーション形式のショーで開催。会場の雰囲気全体を楽しめる、新鮮な空間でした。

メンバーレポート:

今回のRakuten Fashion Week TOKYOで最初の見学となったPEIENでは、今までのコレクションの形式とは異なるアプローチを体感した。 従来イメージされるコレクションは、客はあらかじめ指定された椅子に座り、ランウェイをモデルが歩くという形式が多い。しかし今回見学したPEIENでは対照的にモデルがフロアに配置された状態で観客が自由に歩き、鑑賞するスタイルであった。このタイプのコレクションの形式では観客が服の細部を時間をかけて見ることができるほか、モデルに施されているメイクアップにも目を向けることができる。時間をかけて1つの作品を鑑賞し写真に収める人や、モデルの顔を至近距離で撮影しメイクアップに関心を持つ人の様子も見られた。通常のランウェイでは、作り手が観客に対して作品の順番に意味を持たせたり、ストーリー性を重視した順番でコレクションを作ることができるが、観客が自由に動き回れる環境では難しいように感じた。その点において今回のPEIENのコレクションでは、空間を分割しライトアップに変化を持たせることで作品の差異を表現しており、工夫を感じることができた。従来のランウェイ式のコレクションが観客にとって受動的な形であるとすると、作品が動かない「静」という環境が能動的に作品を楽しむことができる環境を生み出しているように感じた。(Mutsuko/FFiメンター大学3年生)

by Mutsuko