『好きな場所で得意を活かす』中高生のキャリアデザインゼミ

ラグジュアリーファッションを牽引するメゾン「LOUIS VUITTON」プレスルームツアー

LOUIS VUITTONのプレスルームにお邪魔して、ラグジュアリーブランドを五感で感じる貴重な経験をしました。

日付:2024.11.16

今回のプレ・インターンシップは、みんなの憧れラグジュアリーブランド「LOUIS VUITTON」。通常は入ることのできないプレスルームにお邪魔して、プレス担当の吉川さんよりプレスのお仕事や今あるルックの特徴について、シーズンのテーマについて、LOUIS VUITTONのこれからについてなど、たくさんのことを教えていただきました。

FFi大学生メンターでありファッションインフルエンサーとしても活動する矢口裕久さん @hiro_runway がレポートします。

「ルイ・ヴィトンの終わらぬ旅」
それはルイ・ヴィトンが提唱する、業界初の持続可能な開発を可能にするラグジュアリーブランドになるための基準が定められたレポートの総称だ。
今回我々FFiは、ラグジュアリーブランドの頂点に長く君臨し、世界のファッション界を牽引してきたルイ・ヴィトン ジャパン広報の方の計らいで、プレスルームへ訪問させていただいた。
そこで我々は、この「旅」という言葉が同ブランドにとっていかに重要かを深く感じた。

まずプレスルームとは、定番製品から発売前の新作コレクションなどがディスプレイされている場所のことだ。ブランド側は、そこに来場するエディターやスタイリストの方々と、どのような方向性で世の中にイメージを発信していくかなどの打ち合わせを行う。
今回我々が向かった先には、PR担当の吉川さんとともに、今季を彩るウェアからアクセサリーまであらゆるアイテムたちが出迎えてくれた。

普段直接目にすることのない(あっても今回のように時間をかけてじっくりは見られない)優美で精巧に造られたアイテムたちに、FFiメンバーたちは目を輝かせてどこか興奮が抑えられていない様子だ。
特に印象的だった体験が、今回展示されていた新作の洋服やアクセサリーを一部試着させていただいたことだ。皆最初は恐る恐る洋服に触れていたのも束の間、次第にそれぞれ気になった洋服を次々に試着し、それを写真に収めていく様子は、まるでちょっとした撮影会のようでもあった。他にもルイ・ヴィトン新作のパフュームもつけさせてもらったりと、その貴重すぎる体験に誰もが感情の昂りを感じていた。
「洋服は実際に目で見て、身体で着てみることでようやくその素晴らしさと面白さが理解できる」と語る吉川さん。今季のコレクションについても深く言及していたが、想像よりもずっと服好きの人の考え方だなあ、と親近感を抱いたことも印象深い。
確かに一着一着の洋服を凝視してみると、シンプルなシャツでも表面全体に薄く細かなLVのモノグラムが入っていたり、レザーのアイテムたちも驚くほど柔らかくて軽い、それでありながら機能性のある温かみを感じる点など、ルイ・ヴィトンが誇るクラフツマンシップを存分に肌で体感することができる。

さらに今回は、板垣退助も愛用したルイ・ヴィトン伝統のオーダーメイドのトランクはもちろん、なんと各国の観光名所を紹介したガイドブックなども用意されており、「旅」という言葉がいかに重要なテーマなのかを実感した。
「ルイ・ヴィトンでのPRという仕事は、常に自分の想像を超えるところが面白い。展開するアイテムの幅広さや多岐に渡るコラボレーションもそうだが、私がコレクション関係で出張する時にも、必ず自分を成長させてくれるような体験がある」そう笑顔で語る吉川さん。
想像を超える体験を全力で楽しめるスタッフがいるからこそ、ブランド全体で常に新たな世界への旅を続けられるのだろう。

「人生なんでもそうだけど、まずは挑戦してみることが大切。挑戦を怖がらずに!」ラグジュアリーブランドの世界観に存分に浸り、夢見心地で会場を後にするメンバーに吉川さんが話した言葉だ。FFiメンバーの中には、世界を股にかけて活躍することを夢みる人もいるのだろう。この言葉で、メンバーの目にどこか火がついた気がした。(FFi大学生メンター/矢口裕久)

<メンバー&メンターの感想>
LOUIS VUITTONが、ブランドのアイデンティティをずっと大事にしながら、時代の変化や流行り、人々のライフスタイルに合わせて少しずつ変わっているのだなと、肌身で感じることができました。ラグジュアリーブランドでありながら、メンズはストリートスタイルのデザインを主に手がけることなど、デザイナーによってブランド自体を自由自在にデザインしているように感じられ、とても面白かったです。
そしてなにより、憧れのお仕事につき、自分の働きたい場所で働いてる方にお話しをたくさん伺えたこと自体が貴重すぎました。 PRのお仕事のやりがい、楽しい部分がずっと知りたかったので、ベテランに素晴らしいことが聞けてとても嬉しかったです。 ラグジュアリーブランドで働く日々は、きっと想像もしないようなことばかりに恵まれているのだろうなと、改めて感じました。自分は人とコミュニケーションを取ることや、自分の大好きなものを紹介したり、語ることが好きなので、PRにとても興味が湧いています。やっぱり自分も将来この業界で、インパクトをあたえられるような大人になりたいと感じました。(なお/高校2年)

ルイヴィトンで働く方々のブランドに対する深い愛情と誇りが、見学を通して強く感じられました。スタッフの方々の熱い想いが製品に込められており、顧客への高いサービス精神にも表れていると感じました。特に、ルイヴィトンが一貫したストーリーテリングなどを重視し、製品だけでなくその背景や価値観を強調しているところが興味深かったです。また、メディアとの連携を大切にし、製品発表やイベントを通じてブランドイメージを巧みに発信している点も印象的でした。(尾崎/中学2年)

とても洗練されていて、プレスルームに入った瞬間からのラグジュアリーな雰囲気が漂っていました。女性用と男性用の服を見比べたときにあまり明確な差がなく、女性が男性用の服を着たとしてもあまり違和感がないような印象が受けられるのも現代の世界の風潮にあっているのかなと思います。香水を例にとっても、大まかなくくりとしてウィメンズ・メンズ・ユニセックスのくくりがあるだけで、どんな人がどれをつけていても違和感はないような作りになっているのも素敵だと思いました。
オーダーメイドの旅行用カバンから始まったブランドが今では洋服、靴、ジュエリー、香水、家具など、生活を網羅できるほど商品のバラエティーが広がったのがすごいと思いました。それも、どのカテゴリーでも普段生活していて「見たことある」と思えるほどの知名度を持っているのも、ヴィトンパワーだと思います。(hana/高校1年)

以前までは、LOUIS VUITTONについて、「ジュエリー界、アパレル界、のラグジュアリーブランド!と言えば」というイメージはあったが、なぜラグジュアリーであり、人気を博しているかは知らなかった。今回の企業訪問をうけ、旅行鞄、アパレル、ジュエリー、香水など様々なジャンルに対してそれぞれの”こだわり”が見られた。自分にとってまだ遠い存在と感じていたラグジュアリーブランドLOUIS VUITTON製品を手にとってみたいと感じた。
特に、各ブランドが大切にしているファッションショーについてのLOUIS VITTONなりの表現の仕方に関心を持った。今回の紹介されてたファッションショーについては戦争や紛争が行われている世界情勢に対し、平和や様々な人種、文化の違いを受け入れ、手を繋ぎ合って欲しいというメッセージを感じた。ファッションが影響をもたらすことができる”力”を再確認できた。(たに/高校2年)

今回はルイ・ヴィトンのプレスルームにお邪魔させていただきました。私は「高級感」がルイ・ヴィトンの1番強いイメージだったのですが、実際にプレスにお邪魔し、間近でルイ・ヴィトンの商品を目にし、着用したりしたこと、またPRの吉川さんにお話を聞いたりしたことでこれまでの「高級感」という印象に加えて「繊細さ」や「ユーモア」という印象ももちました。 特に、洋服の刺繍や素材に繊細さを感じました。例えば黒のレザージャケットです。ただのレザージャケットではなく胸から上の部分にさりげなくLVのロゴを入れていたり、襟元はあえてボア素材にしていたりと、ひとつの商品にルイ・ヴィトンという価値をしっかり入れているのが繊細で丁寧だと感じました。 また、ペット用の商品や用途によってデザインが変わるトランクなどユーモア溢れる商品もたくさんあり、そこもルイ・ヴィトンの魅力なのだなと勉強になりました。
なかでも興味を持ったのは、ルイ・ヴィトンのPRの仕方です。今回お邪魔したのがプレスルームというところで、関係者や芸能人、スタイリストなどにルイ・ヴィトンの商品をPRしたりお客様にPRするための会議をする場所です。豪華で華やかな印象のある普通の店舗とは違い、白を基調としたシンプルで清潔感のある空間でした。そこで会議をしたり商品の説明を関係者とすることで、より商品に集中しどのようにPRしていくのが良いのかを決めることができるのだろうなと思いました。また、リバーシブルのバッグをインフルエンサーに使用してもらいそのバッグの知名度を上げるという現代的なPRの仕方も教えていただき、時代によってPRの仕方が変わっていく面白さも感じることができました。(FFi大学生メンター/松浦ゆら)

ラグジュアリーブランドのプレスルームには何度か訪れたことがあるのですが、ブランドによって個性が出ているように思います。LVは比較的白っぽいライトで、服の質感や色が分かりやすいようになっていると感じました。また、ブランドとしてメンズとウィメンズのデザインの方向性に差があると感じました。デザイナー自身のバックグランドに差があることも影響されていると考えられますが、ここまでブランド内での差があるものは久しぶりに見たのでとても興味深かったです。(FFi大学生メンター/むつこ)