LOEWEマーケティングディレクターに聞くキャリアとマーケティング

メンバー発のプレ・インターンシップが実現!LOEWEマーケティングディレクターの方にキャリアインタビューを行いました。

日付:2022.9.20

今回のプレ・インターンシップは、FFiメンバーEmaとMoekaが「LOEWEのマーケティングディレクターの方のお話を伺いたい!」と企画して実現。マーケティングというお仕事のこと、ラグジュアリーブランドLOEWEが日本でどのような戦略を展開しているのか、さらにはご本人のお仕事観まで、質問したいこと全てお伺いしてきました!また、プレスルームやショップも見学させていただき、メゾンに対する理解も深めることができました。

メンバーレポート:

ロエベジャパンのターゲット

ロエベでは、お金を持っている大人より、何年か先に大人になる学生や、これから仕事で稼げるようになっていく若い世代の人を主にターゲットとしているそうです。確かにこれからの人生がそんなに長くない大人に商品を売り出すのも、確かにその場では買ってくれるかもしれないけれど、長い目で見た時には私たちの世代に売り込んだ方がブランドとしての将来が安定するなと思いました。まさに私はターゲット層の年齢なので、将来は自分のお金でカバンを買いたいです。 澤井さんは割と自分の好きなことをして自由に生きている感じがしたので、あまり人生計画に囚われずに多少は自由に好きなことをして辿り着いた先で落ち着くなんていうのも良いなあと思いました。 プレスルームにあったヒール部分がマニキュアやバラの花などになっていた靴がとても印象的で履いてみたいと思いました。(hana/中学3年)

ハイブランドのマーケティング

今回はLOEWEの澤井さんにブランドのマーケティングと御自身のキャリアについてお話を伺いました。私はLOEWEというブランドに他のハイブランドとは違う独特な雰囲気を感じていましたが、お話しを通してその理由がわかりました。従来のマーケティングとは違った方向性で常に新しいことに挑戦する姿勢がブランド全体にあり、色々なことが新鮮に感じました。また、澤井さんのキャリアもとても興味深いものでいいヒントを頂けました。(森脇貴志/高校3年)

LOEWEのこだわり

今回は、LOEWEの世界観を実際に触れてみたり、マーケティングディレクターの澤井さんにインタビューして、感じるというプレインターシップでした。インターシップでは、「生涯愛されるブランド」を目指すLOEWEの若い世代への期待や、この先、オリジナリティーのある世界観を体感することや、ご自身のブランドに対するこだわり、これからの私たちの人生へのアドバイスを聞くことが出来ました。LOEWEでは、特にレザーにこだわりがあり、人気のクラッチバッグなどには美しいシワができるような設計がされているなど、ほかのブランドには無い繊細さが取り込まれています。他のブランドと違って、決まったアンバサダーが居ないのも、LOEWEの自由な感性を表現するためです。絶えず進化し続けるLOEWE。私はLOEWEというブランドを聞いたことしかなくて、よく知らなかったけれど、インターシップに参加して、魅力を沢山知ることが出来ました。いつかは、持ってみたいハイブランドの1つにもなりました。また、これからの人生設計が全く分からず少し困っていましたが完璧なスケジュールを立てなくても、いつでも自分のしたいことが出来れば人生を変えることができると知って、感激しました。今回は貴重な機会をありがとうございました。(K.K/中学2年)

「ラグジュアリーのマーケティングを知る」

FFiに参加し始めた当初から自分でプレインターンシップの企画をしたいと考えていた。この半年の間にイベントに参加したり、ファッション業界で働く方々からお話を聞いたりする中で、よりファッション業界・マーケティング業で働きたいという気持ちが強まった。今回は自分が学んできたことを基に自分が今一番体験したいことを考え、LOEWE Japanのマーケティング業を知ることをテーマにプレインターンシップを企画した。

マーケティング・コミュニケーションディレクターを務める澤井愛佳さんにインタビューをすることを中心に提案していたが、それだけでなく表参道にあるLOEWEの店舗や普段入ることのできないプレスルームも見学することができた。

LOEWEだけでなく広告業、デジタルコミュニケーションなど職種も国も超えてお仕事されてきた澤井さんが特に大切にしていることは、どんな人と一緒に仕事をするかだそうだ。「毎日やることだから、やりがいを感じられる人と仕事をしたい」という考えは、とてもシンプルでありながらブレない軸として存在しているからこそ、より柔軟に活動できているのではと感じた。大学受験や就職など、今後選択を迫られることが多くなっていくだろうが、私も大切にしている価値観が一つでもあれば、今後道に迷っても後悔しない選択ができるようになると感じた。

LOEWE Japanとして打ち出す広告についてのお話は、自分の中でとても印象に残った。LOEWEは元々スペインに本社を持ち、日本を含め様々な国に店舗があるが、日本だから打ち出せるマーケティングに重きを置いている。日本で独自にマーケティングをするときも元々持つブランドの世界観を日本で再現したらどうなるのか検証し、日本で作られるものが世界クオリティーになるようにこだわりを持って制作されていることがわかった。LOEWEは日本のセレブリティーを広告に起用し話題になることもあったため、普段成果物しか見られない広告にどのような思いが詰まっているのか聞くことができてより広告がワクワクするものだと再確認した。

ラグジュアリーブランドのマーケティングをする上で、時代の変化や購買層の変化についても意見を聞いた。澤井さんは「高級なブランドこそ若年層にアプローチしていきたい」と若い頃の原体験の重要さを語られていた。既に購入する余裕があるミドル世代にアプローチをかけるだけでなく、自分のスタイルを模索中の若い世代にもLOEWEを届けたいという熱量に、社員が常に挑戦する姿勢を感じた。澤井さんが思うLOEWEの印象として「予定調和ではない」ブランドであると評していたが、彼女の姿勢にもその信念があるのだと実感した。

将来マーケティングを職業にしたいと考えている私にとって、憧れのブランドでお話を聞けたことは今後特に思い返す記憶になると確信している。マーケティングはとてもクリエイティブな仕事だと考えていたが、デザインの前に 今・誰に・何を・どうメッセージを届けるのかという基礎的なことが一番大切であると感じた。

企画したイベントに参加していた学生にも、ファッション業界で働く未来について考えるきっかけになった と感想を聞くことができ、自分だけでなく周りにもポジティブな影響を与えるきっかけになったことがとても嬉しく、やりがいを感じられた。(Ema/高校2年)